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謝罪マスター・竹中功のちょっといい話/謝罪訓練

2019年4月26日
 今回は私が提唱している「謝罪訓練」のお話です。
 謝罪訓練というと「謝罪の時の服装」「頭を下げる角度やその時間」などを連想しがちですが、違います。謝罪訓練とは謝罪をしなくてもいいための訓練なのです。
謝罪マスター・竹中功のちょっといい話/謝罪訓練

 その方法とは、まず紙にあなたが通っている会社や団体のリスクを書き出してみましょう。私はこれを「リスクの可視化」と呼んでいます。
 会社なら偽装、異物混入、粉飾決算、脱税、倒産など様々なリスクが考えられるでしょう。会社の従業員なら不正、横領、背任などから、セクハラやパワハラ、痴漢、盗撮、賭博、薬物、飲酒運転なども考えられます。
 あらゆるリスクを想定して書き出してみると、普段は気づかないリスクの海に漂流していることに気づかされるでしょう。この「リスクの察知」こそが重要なのです。

 次に、リスクが実際に発生した場合を想定します。これは防災訓練などと同じです。社員の不祥事が発覚した場合、上司たるあなたはどんな行動をとればいいのか、わが子が学校でいじめに加担していた場合はどうすればいいのか、などです。

 こうした謝罪訓練は夫婦間にも適用すべきです。浮気や不倫が見つかってしまった、へそくりの存在を知られてしまったなど、深刻なものから笑えるものまで、様々なリスクがあることに気づくはずです。その場合の対処の仕方をマスターしておくことが円満な夫婦関係を維持する秘訣かもしれませんよ。

 このほど日経BP社から「謝罪力」を上梓しました。ご興味のある方はお近くの書店でめくってみて下さい。


謝罪マスター・竹中功のちょっといい話/謝罪訓練
竹中 功(たけなか・いさお)

1959年大阪市生まれ。お笑いの吉本興業で長く広報を担当、所属芸人の不祥事の事後処理を一手に引き受け、2015年に吉本退社後は「謝罪マスター」として講演、執筆、ラジオパーソナリティーと多方面で活躍中。月に1回、山形刑務所で受刑者向けの教育活動も。