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女性の美と健康/淋病

2019年4月26日
 淋病とは淋菌に感染することによって起きる感染症です。私どもの病院でも1日に1人は発症を確認しており、決して淋しい(数が少ない)病気ではありません。

性交渉で感染

 淋病は性交渉やオーラルセックスにより感染し、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎が最も多い症状です。男性の方に症状が出やすく、ペニスから膿が出るのが代表的な症状です。
 よく「売春は世界最古の職業」といわれますが、性交渉で感染する淋病は梅毒と並んで最も古典的な性病で、旧約聖書にも記録があります。

女性の美と健康/淋病

病名の由来は?

 日本での病名の由来ですが、ペニスの先から出る膿が、雨の林の中、木々の葉からポタポタと雨が滴り落ちる様子と似ていることからこの名がつきました。
 一部では「淋病になると女郎にも相手にされなくなり、ペニスが淋しくて(孤独で)泣く病気」というのが名前の由来という説もあります。

日本では増加中

 閑話休題。淋病は1回の性行為で約30%という強い感染力を持っています。感染者は20代の若い世代が中心ですが、全年齢層に広がっていることも見逃せません。
 特に日本では患者数が増えており、先進国で淋病が増加しているのは日本だけという現象が生じています。

コンドームの使用を

 検査は男性では初尿、女性は子宮頸部のスワブ(粘液)などで行います。治療はペニシリン系の抗生物質、ニューキノロン系の抗菌剤を用いますが、耐性の問題があり、治療に難渋する事があります。
 予防は前回で紹介した梅毒と同様、性行為の際にコンドームを使用することに尽きます。


女性の美と健康/淋病
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。