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大商金山牧場(庄内町)社長 小野木 重弥さん

2019年4月12日
小野木 重弥(おのき・しげや) 1968年(昭和43年)旧藤島町(現・鶴岡市)生まれ。札幌学院大商学部中退後、一関ミート(岩手県一関市)などを経て92年に父・覺氏が創業した食肉卸売業「肉の大商」(現在の大商金山牧場)へ。部長、専務を経て2009年社長就任。大商金山牧場は年商100億円超。父の覺会長は県商工会連合会会長なども務め、自身は県倫理法人会の普及拡大委員長としても奔走している。51歳。
大商金山牧場(庄内町)社長 小野木 重弥さん

おかげさまで創業から40年
  元気のみなもとをつくってます

――大商金山牧場といえば「米の娘ぶた」!

米の娘ぶたが全国区に

 「金山町の牧場では常時7000頭を飼育し、年間1万6000頭を出荷しています。肉質が柔らかくキメ細かい『ハイポー豚』という品種に地元産の飼料用米を配合した飼料を投与することで、あっさりした味わいの中にも豚肉本来の旨み、甘みが特徴です」
 「2013年に食肉産業展銘柄ポーク好感度コンテストグランドチャンピオン大会で最高賞をいただいたことで知名度も上がり、米の娘ぶたを使ったメニューを提供してくれる飲食店さんが増えてきたのが嬉しい」
――会社の沿革って?
 「1979年、父が酒田市で豚肉のカット事業を手がけたのが始まりです。それから地場のラーメン屋さんなどに豚肉を売る『ちゃぶ屋』、つまり卸売業に手を広げ、私が入社した92年、当時成長途上にあった地元大手スーパーに納入する『アウトパック事業』に参入したことが飛躍のきっかけになりました」

スーパー向けで事業拡大

 「スーパーの店舗網拡大にあわせて酒田市の本社工場を拡大、秋田市と青森市にも工場進出しました。あの当時はそれこそ目が回るような忙しさ。新婚でしたが、連日『午前様』で、子どもの出産にも立ち会えなかった。今ならブラック企業なんて言われて完全にアウトですよね(苦笑)」
――牧場はいつから?
 「有限会社『金山最上牧場』を設立した2008年からです。一般的に牧場をつくる場合、地元の同意が得られないケースが多いですが、金山町は我々を受け入れてくれた。有限会社は12年に本社と合併させましたが、新社名を大商金山牧場としたのは町への感謝の思いからです」
――いい話ですねえ。

循環型農業を目指し

 「畜産業って地域との調和が不可欠じゃないですか。企業理念のひとつに『循環型農業の実践による社会貢献』を掲げているのはそのためで、金山町では昨年から食品の残さ物や豚の排せつ物を利用したバイオガス事業をスタートさせました」
 「本業とは直接関係ありませんが、今年からは庄内町で県内最大規模の風力発電施設を建設するプロジェクトにも参画しています。循環型社会の実現を目指す地域の取り組みを地元の企業として応援していきたい」

働き方改革も

――まだ若いのに、実にしっかりしてるなあ。
 「昨年は企業主導型保育所を開所しましたが、『働き方改革』にも本格的に取り組んでいかないと。それこそ我々が現場で働いていた時とは時代が違いますから(笑)」