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あなたの目 健康ですか?/(132)デジタルデバイスと目

2019年4月12日
 昭和に出現したデジタルデバイスといえば、せいぜいパソコンどまり。それが平成になってタブレット、スマートフォン(スマホ)、スマートウォッチなどが続々と登場、そして令和になり…。

近視を招きやすく

 私たちの目を取り巻く環境は時代とともに厳しさを増しています。デジタルデバイスの弊害は画面を近くで長時間見てしまう点で、必然的に近視の進行を招きがちです。
 子どものうちから近視が進んでしまうと、大人になってから網膜の病気や緑内障などを招きやすくなってしまいます。また近視だけでなく、調節筋への負担や、両目で見るため「より目」になったりと、とかくデジタルデバイスと目は相性が悪いこと悪いこと。

あなたの目 健康ですか?/(132)デジタルデバイスと目

上手につきあいましょう

 平成29年には、小学生のスマホの所有・利用率が約3割に達することが報告されています。近い将来、授業でもタブレットなどを使う機会が増えると予想されているだけに、目の負担を減らし、近視を進めないためにもデジタルデバイスとは上手につき合う必要があります。

30センチ以上の距離で

 具体的には、まず画面と目の距離を30センチ以上に保つこと。また視線と画面が直交するようにし、画面からの反射を少なくすれば目の負担を軽減できます。背中がぴんとなったいい姿勢も大切ですね。

長時間は禁物

 長時間の使用を控えることも大切です。15分使ったら、1分は遠くの景色をながめるなどして目を休ませましょう。
 また使用後は、目のまわりを温めると血流がよくなり、目の疲れを取る効果があります。
 それでも「目が疲れる」という場合は最寄りの眼科医に相談しましょう。


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院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。