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女性の美と健康/梅毒

2019年3月22日
 昨年の梅毒の患者数が6000人を超え、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降で過去最多になったのをご存知ですか?――。

放置すれば危険

 梅毒は「トレポネーマパリドゥム」という細菌による感染症で、主に性行為でうつる「後天梅毒」と、梅毒にかかった妊婦から胎盤を通じて胎児が感染する「先天梅毒」があります。
 梅毒に感染すると、体に赤い発疹が出たり、しこりができたりします。症状が進むと心臓や脳に障害が出ることも。妊娠中の女性が感染した場合は早産や死産の恐れもあります。

女性の美と健康/梅毒

患者数、増加の一途

 患者数は終戦直後に1万人を越えた年もありましたが、99年~2012年は600~800人で推移していました。それが13年に1000人を超えてからは増加の一途をたどっています。患者で最も多いのが20~30代の女性です。
 
インバウンドも影響?

 原因は複数人と性行為をする人が増えていることや、ここ数年の外国人観光客(インバウンド)の増加などが指摘されています。
 特に梅毒は世界的に増加傾向にあり、梅毒流行国からの観光客は増えているだけに、20年の東京五輪・パラリンピック、25年の大阪万博に向け憂慮すべき事態です。

コンドームの使用を

 感染予防には性行為の際にコンドームを使用することに尽きます。また母子感染を防ぐため、妊娠中はパートナーも含め感染リスクのあるような性行為は避けましょう。
 梅毒は自覚症状がないケースも多く、患者が無自覚なまま感染を拡大させていることも見逃せません。
 梅毒は感染しても早期に治療すれば完治する病気です。不安な方はその旨を最寄りの医療機関に相談し、早めに血液検査を受けることをおすすめします。


女性の美と健康/梅毒
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。