山形の誇り/2―0で今季初勝利!

横浜FCには去年シーズン途中で移籍した瀬沼優司が所属しており、モンテでは前目のポジション(FW)で起用されていましたが、この日は中央より(MF)のポジションで先発。そしてサッカーファンをざわつかせたのが、元日本代表でドリブラーとして名を馳せた松井大輔をDFの真ん中のセンターバックで起用した奇策で出場させたことでした。
小雨が降る中での試合は前半25分、FW阪野豊史がファールでフリーキックをもらうと、MF三鬼海が送ったクロスを阪野と相手が競いあい、相手に当たったボールがそのままゴールに。ラッキーな形でモンテが今季初得点を挙げました。
前半を1―0で折り返すと後半、粘り強い守備で相手選手がイライラする場面が多くなります。キレのあるドリブルとキープで目立っていた東洋大卒のルーキーFW坂元達裕がファールをもらいます。
このチャンスをまたもや三鬼のフリーキックに阪野が頭で合わせて2点目。残りの時間を手堅く守って逃げ切りました。
開幕戦を0―2で落として昨季に続き最下位発進となったモンテでしたが、この日はミスも少なく前線からのプレス、選手全員のハードワークが見られました。
ちょっと残念だったのは、2月26日に52歳の誕生日を迎えた横浜の三浦知良が、今季初のベンチ入りを果たすも出番がなかったことでしょうか。
今年のキャンプでは大きなけが人もなく、新加入選手も活躍が期待できそうです。心配したFW小林成豪やMF汰木康也の抜けた穴は新加入選手と全員の運動量でカバーできるでしょう。
次節は10日アウェー町田戦。長いキャンプから3戦連続のアウェーを終えると選手たちはようやくホーム山形で試合ができます。
ホーム開幕戦は大歓声で迎えましょう!

1975年南陽市生まれ。96年からモンテ応援団体「クラージュ」に参加、応援リーダーや会長を務める。現在はゴール裏応援団体連合「ULTORAS ACMY」代表。