スーパー3社 移転・新築、改装を計画
ヤマザワ谷地店
マックスバリュ南三番町店

おーばん寒河江店/越井坂町から内ノ袋へ
おーばん(天童市)が寒河江店の移転・新築を計画していることが分かった。関係者によれば、越井坂町にある現在の店舗の老朽化が目立ってきたため、内ノ袋に用地を確保して新店舗を建設する。市ではおーばんの移転を後押しするため土地の用途変更も終えており、おーばんでは来年度中のオープンを目指している。
尾花沢市が発祥のおーばんは県内陸部を南下する出店戦略を展開中。現在の寒河江店の開業は1998年で、それ以前に出店した尾花沢店や東根店は改装や移転・新築を済ませており、既存店の中では97年開業の村山店に次ぐ〝古参店〟になっている。
築20年超が経過して店舗や設備の老朽化が顕著になっているほか、売り場面積も約1300平方メートルと現在の標準1900平方メートル前後に比べ手狭になっているため、店舗刷新が喫緊の課題だったという。

出店計画地の内ノ袋は大型店の出店規制が厳しい「第一種低層住居専用地域」「第二種中高層住居専用地域」だったが、市では出店規制の緩い「第二種住居地域」にするため市都市計画審議会に土地の用途変更を諮問、昨年末に了承を経て県の同意を得たうえで2月1日付けで公告している。
市では「実施中の都市計画道路山西米沢線の改良事業にあわせ土地の利便性を高めるのが目的。おーばんの出店計画とも無関係ではない」と明かす。
やまコミの取材に対し、おーばんは「詳細が決まっていないためコメントできない」としている。

ヤマザワ谷地店/砂田から月山堂へ
ヤマザワ(山形市)は河北町の谷地砂田にある谷地店の移転・新築を計画している。やはり店舗の老朽化が理由。出店計画先は谷地月山堂の県立河北病院の東側農地で、ホームセンター棟やドラッグストア棟、飲食棟などを併設して来年度中のオープンを目指している。
現在の谷地店は1979年の開業で、76年開業の蔵王駅前店、78年開業の天童長岡店に続く古参店。築40年を経て店舗の老朽化が進んでいることから、かねて幹線道路の国道287号からのアクセスに便利な河北病院周辺を候補地として移転・新築を検討していた。

当該農地は国が圃場整備した一級農地だが、町はヤマザワの移転計画を受けて約3・9ヘクタールを対象に農業振興地域からの除外手続きを進めており、2月中にも農振除外が実現する見通し。
その後、ヤマザワは農地転用や開発行為、大規模小売店舗立地法上の届け出などの手続きを踏んだうえで新谷地店の設立を目指す。
ヤマザワでは「早急にテナント業者を選定し、来年度の早い段階で開業にこぎつけたい」と話している。

マックスバリュ南三番町店/惣菜を強化へ
マックスバリュ東北(秋田市)は、山形市南三番町で営業している「マックスバリュエクスプレス南三番町店」を2月末から3月にかけて改装する。顧客からの要望に応えて惣菜などを充実させるのが狙い。
エクスプレスの店舗面積は約600平方メートルと標準なマックスバリュ店舗の3分の1以下。主要ターゲットは近隣に住む少人数世帯で、惣菜や簡単な調理で食事ができる「簡便・即食」系の品ぞろえが特徴。
同社にとってエクスプレスは秋田県の由利本荘市、秋田市に続く3店目だが、地域ごとに特色のある品ぞろえを打ち出しており、「南三番町店では好評な惣菜類をさらに充実させることで売り上げ増につなげたい」としている。