シベール株が乱高下/ジャスダック 短期売買で投機対象に
2019年2月8日
ジャスダック市場でシベールの株価が乱高下を演じている。1月17日に民事再生法を申請したシベールの株式は「整理銘柄」に指定された翌18日に1030円と値幅制限いっぱいのストップ安を記録、その後は一進一退を繰り返し、2月5日には179円と値幅制限いっぱいのストップ高をつけるという荒い値動きになっている。

通常、事実上倒産した会社の株式は〝紙くず〟になるため、投資家は保有株を売り急ぐもの。このため最終売買日(シベールの場合は2月18日)に向けて株価は最低価格の1円に近づいていくケースが多いが、残り8営業日を残してのストップ高は「通常ならありえない展開」(証券アナリスト)という。
売買も活発で、連日10万株超、1月21日、22日、25日、2月5日は100万株超の大商いを記録している。
こうした背景にあるのが、少ない資金でわずかな値幅の利益をとろうとする短期売買、いわゆるデイトレードの存在。シベール株はいわば投機の対象になっており、最終売買日まで目が離せない状況だ。