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JR左沢駅東の町有地 ヤマザワ薬品が出店

2018年12月28日
 2007年に食品スーパーのマックスバリュ(秋田市)が撤退後、空き地の状態が続いていた大江町のJR左沢駅東側の町有地に、山形県と宮城県でドラッグストアを多店舗展開しているヤマザワ薬品(山形市)が出店することが分かった。町の懸案だった同町有地の利活用が解決に向け一歩前進することになる。
JR左沢駅東の町有地 ヤマザワ薬品が出店

 同町有地は4655平方メートル。マックスバリュ大江駅前店が撤退後、建物が解体されて更地になり、10年度に町が購入した。
 同町有地の利活用法を巡っては11年に「左沢駅前整備町民検討会議」が結成されたが、有効な具体策は示せず、町が商業施設の誘致を目指して複数の食品スーパーに打診したものの、実現には至らなかった経緯がある。
 明らかになったヤマザワ薬品の出店スペースは2700平方メートルで、町からの賃借を受けて敷地内に鉄骨平屋建て・延べ面積973平方メートルの「ドラッグヤマザワ左沢店」を建設する。完成・オープンは4月末を目指している。
 ヤマザワ薬品は食品スーパー・ヤマザワ(山形市)の連結子会社で、山形・宮城両県で単独店の「ドラッグヤマザワ」51店と「ヤマザワ調剤薬局」23店、ヤマザワ内で営業する「ヤマザワ薬品」4店を展開中。
 町では、ヤマザワ薬品が使用しない残り約2000平方メートルについては今後の検討事項としており、住宅施設の整備なども候補に挙がっているという。