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Let´s know 脳!/血圧と頭痛

2018年12月14日
 「血圧が上がると頭が痛くなる」という人がいます。今回は血圧と頭痛の関係について考えてみましょう。

高血圧頭痛も

 通常、平均的な高血圧なら頭痛の原因にならないとされています。高血圧の患者さんが訴える頭痛の多くは不安によって誘発される「緊張型頭痛」が多いと考えられています。
 ただ、急激に上の血圧(収縮期血圧)が180以上、または下の血圧(拡張期血圧)が120以上になった場合には、脳内血液が流れすぎることで頭痛を起こすことがあり、最新の国際頭痛分類では「高血圧性頭痛」と定義されています。

Let´s know 脳!/血圧と頭痛

起立性調性障害

 逆に、血圧が低いことで頭痛が起きることもあり、医学的には「起立性調性障害」と呼んでいます。小学生~高校生、特に女子に多く、お子さんが「毎日のように頭が痛い」「朝が苦手」「だるい」「めまいがする」といった症状を訴えた場合は起立性調性障害かもしれません。

大切な周囲の理解

 起立性調性障害でよく問題になるのが、保護者や先生の理解が乏しく、「怠けている」「メンタルが弱い」などと誤解して症状を悪化させてしまうこともあります。不登校児童の約4割、軽症を含めれば中学生全体の約1割が起立性調性障害に該当するとの研究結果もあります。
 起立性調性障害は決して精神的なものではなく「体の病気」であり、周囲の大人がしっかり理解してあげることが大切です。

専門医に相談を

 冒頭述べたように「頭痛の原因は血圧が高いから」と考えるのは概して間違い。正しい症状を把握するためにも一度は専門医に相談してはいかがでしょうか?


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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。