あなたの目 健康ですか?/(126)目の愛護デー
2018年10月12日
10月10日は目の愛護デー。今年のスローガンは「今年もしっかり、目目チェック」です。
始まりは90年近く前
「どうして10月10日なの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。理由は簡単、1010を横に倒してみると、ちょうど眉と目の形になるからです。
目の愛護デーの歴史は古く、1931年に失明予防の運動として10月10日を「視力保存デー」と定めたのが始まりです。戦時中は一時中断しましたが、日本眼科医会の提唱で47年に復活し、現在に至っています。

耳、鼻、口は?
ちなみに日本耳鼻咽喉科学会では語呂併せで56年から3月3日を「耳の日」、61年から8月7日を「鼻の日」に制定しています。
また日本歯科医師会は93年から11月8日を「いい歯の日」に制定しているほか、6月4日を「虫歯予防デー」に制定、6月4日から10日までを「歯と口の健康週間」としています。
健康寿命を延ばすにも
閑話休題。より良い生活を続けていくためには目からの情報を守ることが大切です。見え方を維持することは健康寿命を延ばすことにもつながります。
その見え方を脅かす病気として挙げられるのが緑内障、糖尿病網膜症などで、いずれも初期には自覚症状がないところが厄介な病気です。
目のチェックを忘れずに
特に緑内障は40歳以降は20人に1人、70歳以降は10人に1人と加齢とともに確実に増えていきます。緑内障以外にも加齢とともに白内障、加齢黄斑変性、老眼、眼精疲労やドライアイなどが増えていくものです。
目の愛護デーを機にぜひ目のチェックをお忘れなく。


プロフィール
● (たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。