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大沼社長を〝解任〟/親会社MTM「方針のズレ」

2018年9月28日
 百貨店の大沼(山形市)は20日に臨時取締役会を開き、5月に就任した長沢光洋社長が非常勤取締役に退き、後任の社長に大沼の株式を100%保有する投資ファンド、マイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM、東京)の早瀬恵三社長が就任する人事を決めた。早瀬氏は「経営方針を巡ってMTM側と長沢氏との間でズレがあった」と話しており、事実上の解任とみられる。
大沼社長を〝解任〟/親会社MTM「方針のズレ」

 1700年創業の大沼は県内に残る唯一の百貨店だが、ここ数年は業績不振が続いたため、4月に私的再建手続き「事業再生ADR」を活用、金融機関から債務免除を受けたうえでスポンサーになったMTMの下で経営再建を進めている。
 当初は早瀬氏が代表取締役社長に就いたが、5月に早瀬氏は代表取締役になり、社長には旧新銀行東京で執行役員を務めた長沢氏が就任、再建の陣頭指揮を執っていた。
 七日町商店街関係者によれば「長沢氏は意欲的に再建に取り組んでいた印象で、社員の士気も高まっているように感じた」という。
 やまコミの取材に対して早瀬氏は「大沼を取り巻く環境は依然として厳しく、経営と執行が一枚岩となってスピーディに対処していく必要がある。細かいことまでは申し上げられないが、その点で(長沢氏とは)ズレがあった」と話している。