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今さら聞けない 電力自由化・新電力

2018年8月24日
 2016年4月から、一般家庭向けの電気が東北電力、東京電力など地域の電力会社以外の事業者からも買えるようになりました。県内でも電力事業に参入した異業種が独自の料金プランやサービスを提供し、既存の東北電力と顧客争奪戦を展開しています。
今さら聞けない 電力自由化・新電力

 16年4月の制度改正を「電力自由化」、電力会社以外の事業者が提供する電力を「新電力」と呼んでいます。
 新たに電力事業に参入したのは商社、ガス会社、石油会社、通信会社などで、その数は500社を超えています。

新電力、シェアは1割に

 経済産業省は6月、新電力に切り替えた家庭の割合が10%を超えたと発表しました。電力自由化から2年が経過し新電力のシェアは拡大傾向にあります。

今さら聞けない 電力自由化・新電力

新電力はお得?

 価格そのものを電力会社より安く設定している電気事業者もありますが、他のサービスとセットにすることでメリットを提供しようという事業者が多いようです。
 電気とガス、電気と携帯電話などの組合せによるセット割り引きや、ポイントサービス、ガソリン価格を安くするなど事業者によって様々です。
 電気使用量の多いオール電化住宅や、1人暮らしで電気の使用量が少ない場合など、現状より安くならないケースもあるのでご注意を。

今さら聞けない 電力自由化・新電力

契約できない場合も

 一戸建てではなく、アパートやマンションに住んでいる場合でも原則新電力への切り替えは可能です。ただ、物件によっては管理会社が大口顧客向けの契約を結んでいたり、高圧一括受電契約をしていたりで、個別の切り替えが制限される場合があります。
 検討する前に不動産会社や管理会社などに確認しましょう。

 電力の自由化により従来の電力会社もサービスや料金プランを充実させているようです。
 これを機会に、自分に合った電力会社はどこなのか検討してみてはいかがでしょうか?