介護事業のよねき 保育所併設の一体型施設/山形市あかねケ丘 県内初のZEBで
2018年7月27日
介護サービス業の「よねき」(山形市)は、看護小規模多機能型居宅介護事業所(看多機)、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、企業主導型保育所を一体化した施設を山形市あかねケ丘に建設する。施設はエネルギーを自給自足する山形初のゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)にする計画で、来年4月のオープンを目指している。

名称は「YONEKIプレミアム」で、2200平方メートルの敷地に木造2階建て、延べ床面積2150平方メートルの施設を建設する。
メーンとなる看多機は介護サービス拠点に看護師が常勤し、介護と看護のサービスを一元的に提供する。サ高住はバリアフリー構造で、安否確認・生活相談サービスが義務付けられている住宅。企業主導型保育所は企業が従業員のために運営するが、従業員以外の受け入れも可能。
米田謙社長は「住みなれた家や地域で、最期まで自分らしい生活を続けたいという高齢者やご家族の思いに寄り添いたい。併設する保育園では地域で働く人を応援していく」と話している。
ZEB化に向けては三菱電機のシステムを導入、太陽光発電などで照明や空調、換気、昇降機などに必要な電力を自給する一方、エネルギー消費を抑制する技術を組み合わせ、エネルギー消費量を限りなくゼロに近づける施設を目指す。
経済産業省と環境省が採択するZEB補助金の対象に山形で初めて採択されており、設備費のうち3分の2の助成を受けることが決まっている。