真理子先生の女性のミカタ/お嬢様の月経(1)
2018年7月13日
今回からは思春期に入るお嬢様をお抱えの方々に向け、お嬢様の月経についてのお話です。
大事な成長期
思春期の始まりは11歳ぐらいから。女性ホルモンの分泌が増え始め、初めての月経(初潮)を迎える少し前ごろです。
この時期のお嬢様は身体と心のバランスが乱れがちで、本人ですら訳も分からずイライラしてしまうことも。本人も制御できないのですから親御さんはもっとビックリ。
この時期はお母様も更年期に差しかかるケースが多く、訳が分からずイライラしがちですが、お嬢様の「貴重な成長期」と思って温かく見守ってあげましょう。

適切なアドバイスを
この時期のお嬢様は身体の変化として、乳房の発達が始まります。「乳房がグリグリ痛い」「しこりかもしれない」という悩みも多いもの。乳房が膨らんでチクチクしたり、乳首の真下が硬く腫れたようになることもあります。
こうしたお嬢様の身体の変化を察知したら、くれぐれも触りすぎて傷つけたりしないよう、さりげなくアドバイスしてあげてください。
悩みは尽きません
11歳ぐらいから始まり、18~20歳ぐらいまで続く思春期。その中で身体の悩みの多くが月経に関連することです。
月経が来ない「無月経」、不規則な「月経不順」、腹痛や頭痛がつらい「月経困難症」、心身が不調になる「月経前症候群」などのほか、痒い、おりもの、性病など悩みは尽きません。
母娘で知って欲しい
また「月経調整」「緊急避妊」など、女性として母子ともに知っておいていただきたいことは山ほどあります。次回からさらに詳しくお話ししていきましょう。


院長 伊藤真理子
プロフィール
● (いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
プロフィール
● (いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。