あなたの目 健康ですか?/(123)なみだの日
2018年7月13日
7月3日は「なみだの日」でした。なみだの日はドライアイを知ってもらうため、さらにはドライアイの研究促進、治療の質の向上のため、ドライアイ研究会により2016年に制定されました。
4割強がVDTに依存
なみだの日に合わせて同研究会が行った調査によれば、パソコンやスマホなどのVDT(画像表示端末)を1日8時間以上使用している「VDTヘビーユーザー」は調査対象の43・5%で、そのうち3分の1の人がドライアイ、または隠れドライアイだったことが分かりました。

大切な涙の役割
おさらいになりますが、ドライアイは涙が少なかったり、涙の安定性が悪いため目に不快感が生じる状態のことです。
涙は目の表面にはなくてはならない大切なものです。涙に異常があるとドライアイばかりでなく、感染症が起こりやすくなったり、見え方まで悪くなったりします。
生活の質にも影響
見え方が悪いと、疲れつまり眼精疲労の原因になったり、仕事の生産性を低下させたりもします。生活の質までもが悪くなってしまうというわけですね。
現代社会にVDTは欠かせない存在ですが、VDTがドライアイにつながりやすいことはつとに知られています。使いすぎには注意が必要です。
眼科医に相談を
ドライアイは目が乾くだけでなく、目が疲れたり、重い感じがしたり、まぶしい、なんとなく見にくい、充血する、目が開けにくいといった様々な症状を引き起こす原因になります。
日常生活の中で、ささいなことでも目の不調を感じた時は、眼科専門医に相談するようにしましょう。


プロフィール
● (たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。