山形の誇り/7戦負けなし、10位に浮上

試合は前半4分にミドルシュートを決められ、いきなりの失点。そのまま甲府に攻め込まれますが、堅い守備で守りきります。
後半に入り、MF山田拓巳に変えてMFアルヴァロ・ロドリゲスを投入。この采配がズバリで、後半40分、クロスをアルヴァロが頭で押し込むようにして同点。続いて試合終了間際のロスタイム、アルヴァロのフリーキックからFW小林成豪が頭で合わせて鮮やかに逆転しました。
アウェー甲府戦の勝利は実に14年ぶり。ねばり強さが出てきて今シーズンのターニングポイントになりそうな試合でした。今年のモンテはこれからです!
さて、いよいよ4年に1度のワールドカップが始まりました。今回、日本代表に選出されたメンバーを見ると、大半の選手がJ1やJ2でモンテと対戦しています。J2でプレー経験がある選手も多く、川島永嗣、中村航輔、槙野智章、酒井宏樹、遠藤航、乾貴士、香川真司、山口蛍ら約3人に1人がJ2経験者。
また現在はなくなりましたが、サテライト(野球でいう2軍)でモンテと対戦している選手も。特に長友佑都は明治大学時代に特定指定選手としてFC東京に参加、山形市陸上競技場でプレーしました。当時はそのプレーを見てもその逸材に気づきませんでした。
乾貴士は野洲高校で全国高校サッカー選手権を制した翌年、横浜マリノスのサテライトとして鶴岡の小真木原陸上競技場でモンテと対戦。残り時間わずかで途中出場し、期待通りきっちりゴールを決めました。鳴り物入りでしたので試合後は地元のファンにサインを求められていました。
間違いなくJ2は代表選手を支えていて、そこには将来有望な逸材がいます。Wカップ期間中、J1は中断しますが、J2は開催しています。未来の代表選手を探しに行ってみませんか。

1975年南陽市生まれ。96年からモンテ応援団体「クラージュ」に参加、応援リーダーや会長を務める。現在はゴール裏応援団体連合「ULTORAS ACMY」代表。