百貨店の大沼 MTMの完全子会社に/新社長に早瀬氏、児玉氏は相談役
2018年4月27日
百貨店の大沼(山形市)の経営支援に名乗りをあげている投資ファンドのマイルストーンターンアラウンドマネジメント(MTM、東京)は23日、大沼を100%出資会社にしたと発表した。大沼の児玉賢一社長ら全取締役は退任し、新社長にはMTMの早瀬恵三社長が就任した。
MTMは子会社を通じて大沼の増資を引き受け、完全子会社とした。大沼の全取締役は3人で、唯一代表権を持っていた児玉社長は相談役に退き、高橋文秋営業本部長、武藤幸規第一貨物社長は退任する。執行役員以下、全従業員の雇用は継続される。
新たに取締役に就くのはMTMの早瀬氏、松本大介氏、柿沼正久氏の3人。代表権は早瀬氏1人が持つ。

新社長
早瀬恵三氏(はやせ・けいぞう)82年(昭57年)東大経卒、住友銀行(現三井住友銀行)入行。法人営業部ターンアラウンドチーム長、マックスリアルティ常務などを経て2005年にMTMを設立して社長。愛媛県出身。59歳。