女性の美と健康/シミ
原因は紫外線
シミの原因の一つは日焼けということは皆さんもご存知のはず。ただ日焼けは太陽光に含まれる紫外線を浴びることで引き起こされる〝症状〟のことで、厳密に言えばシミの原因はおおもとである紫外線を浴びることにあります。そのメカニズムをご説明しましょう。

メラニン色素が蓄積
紫外線を浴びると、肌を紫外線から守ろうとして肌細胞にメラニン色素が作られ、このメラニン色素が紫外線を吸収する働きをします。
役割を果たしたメラニン色素はターンオーバー(皮膚の新陳代謝)により角質となって排出されますが、浴びる紫外線の量が多かったり、加齢などによりターンオーバーが遅くなると古い角質が残ってしまい、それが蓄積するとシミになってしまうのです。
防ぐためには
間もなくゴールデンウィークですが、連休が始まる4月下旬から9月までは紫外線の量がピークに達する時期。日焼けを予防し、シミをつくらないためにも紫外線対策は重要です。日傘や帽子、紫外線カット効果のある衣類など様々なグッズがありますが、やはり最も効果が見込めるのは日焼け止めでしょう。
加齢は止められませんが、ターンオーバーを促すために十分な睡眠、バランスのとれた食事、ストレスをためない――の3ポイントに留意しましょう。
スキンケアほどほどに
シミを取り除こうと過度に洗顔を繰り返したり、化粧水や乳液などを使いすぎたりすると肌をいたずらに刺激し、かえってメラニン色素が増えてしまいます。「スキンケアはほどほどに」を心がけて下さい。


セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
●(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。