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内科あれこれ/花粉症の治療

2018年4月27日
 花粉の飛散はピークを過ぎましたが、いまだ花粉症に悩まされている人もいらっしゃるはず。今回は花粉症の治療に関するお話です。

一般的な抗ヒスタミン剤

 花粉症の治療には、アレルギーの原因であるヒスタミンの作用を抑える薬(抗ヒスタミン剤)が一般的に使われます。
 ただこの薬は眠気が出ることが難点で、車社会の山形では交通事故も招きかねないので要注意。
 昨年からは眠気がほとんどない新薬も登場していますが、「空腹時内服」という制限があり、やはり寝る前に飲んでいる方が多いようです。

内科あれこれ/花粉症の治療

舌下免疫療法も

 過去に何度かご紹介した「舌下免疫療法」も治療法のひとつです。スギ花粉の抽出液を舌下に投与し、逆にアレルギーの反応を抑える治療です。
 人の体は様々な刺激に対する反応がいつまでも続かないよう、それを抑える働きも同時に立ち上がります。
 花粉症の場合、リンパ球の中の「T細胞」が活性化してアレルギー反応が生じますが、このT細胞の一部には、アレルギーを抑える働きを持つものもあり、この働きを利用するのが舌下免疫療法なのです。

根気が必要です

 この療法が優れているのはスギ花粉以外のアレルギーにもかかりにくくなることですが、難点は目に見える効果が出るまで約2年を要する点。
 また投与量を少しずつ増やすため初めのうちは1~2週間ごとに通院する必要があり、いずれにせよ根気がいるというところがネックです。

興味あれば相談を

 ただ今年から錠剤も登場して開始時の煩雑さはだいぶ改善され、小児にも投与可能になりました。興味のある方はご相談ください。


内科あれこれ/花粉症の治療
きくち
きくち内科医院 院長
菊地 義文
プロフィール
(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。