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Let's know 脳!/スマホ頭痛

2017年12月8日
 このページでコンビを組ませていただいている高橋先生の前号「スマホ老眼」を興味深く拝読しましたが、実はスマホを夜間に使用したり、長時間にわたって使用したりすることが原因と考えられる「スマホ頭痛」の患者さんも増えています。
既日リズムが狂うと

 人間をはじめとする生物にはすべて「既日(がいじつ)リズム」という生理現象が存在します。既日リズムは「体内時計」とも呼ばれ、夜暗くなったら寝る、明るくなったら起きて活動するといった1日の周期的な行動をつかさどります。
 何らかの理由で既日リズムが狂うと様々な精神的、身体的な異常の原因になります。よく知られているケースとしては飛行機に長時間乗った時の時差ボケでしょう。
Let's know 脳!/スマホ頭痛

姿勢、電磁波、照明も

 話を本題に移しますと、過度にスマホを使っていると既日リズムが狂ってしまい、このことが頭痛の原因になると考えられているのです。
 分かりやすいところでは、夜間にメールなどが届いたり、着信音が枕元でピコピコと頻繁(ひんぱん)になったりして十分な睡眠がとれず、時差ボケと同じような症状になってしまうわけですね。
 このほか、スマホを長く見続けることによる姿勢の悪化や、スマホが発する電磁波やブルーライトなども頭痛の原因になるといわれています。

VDT症候群

 スマホやパソコンなどの画像表示端末(VDT)を見続けることによる弊害は、頭痛や老眼にとどまらず首・肩・腰のこり、食欲減退、不安感、抑うつ症状など多岐に及びます。
 これらの症状は「VDT症候群」と呼ばれ、厚生労働省では予防のためのガイドラインを作成しているほどです。
 特に片頭痛や緊張型頭痛といった慢性的な頭痛持ちの方はスマホやパソコンの見過ぎには注意が必要です。


Let's know 脳!/スマホ頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。