徹底して山形に密着したフリーペーパー

ファミマと一体型店舗/JA全農山形 駅ビルで直販も

2017年11月10日
 JA全農山形はコンビニエンスストア大手のファミリーマートと組み、農産物販売コーナーとコンビニが一体となった店舗を開設する。JA全農とファミマが2014年に締結した包括提携契約に基づくもので、県内では初の出店になる。
ファミマと一体型店舗/JA全農山形 駅ビルで直販も

 店舗名は「ファミリーマート・全農ふれあい広場もとさわ店」で、場所は山形市長谷堂のJAやまがた旧本沢支店の跡地。約4000平方メートルの敷地に売り場面積206平方メートルの店舗を建設、駐車場は38台分を確保する予定。オープンは来年1月を予定している。
 店舗では通常のコンビニの品ぞろえに加え、農産物販売コーナーを設置して県内産の青果物をそろえるほか、店内で食事ができるイートインコーナーも設置する。営業は24時間とする。
 JA全農とファミマは包括提携契約を結び、全国で一体型店舗を増やしていく計画を打ち出している。青果物の販売促進と「買い物弱者」の支援を目指すJA全農と、過当競争から地域性を打ち出したいファミマの戦略が合致した提携とみられている。  すでにJA全農系列のスーパー「Aコープ」とファミマの一体型店舗は各地で誕生しているが、各県にあるJA全農県本部とファミマの一体型店舗は16年開業のJA全農えひめに続いてJA全農山形が全国2例目になる。

ファミマと一体型店舗/JA全農山形 駅ビルで直販も
◆        ◆
 JA全農山形はまた、11月17日に改装オープンする山形駅ビル「エスパル山形」1階に、地元の農産物を販売する「みのりみのるマルシェ」を初出店する。
 JA全農山形は従来、消費者への直接販売は子会社や管内のJA組織に委ねていたが、「JA自己改革」の流れからリテール事業の強化を目指す動きを鮮明にしている。