徹底して山形に密着したフリーペーパー

あなたの目 健康ですか?/(115)スマホ老眼

2017年11月10日
 「スマホ老眼」については2年前にも取り上げましたが、憂うべきことに、その後も症状を訴える人が後を絶ちません。

子どもや若者に急増

 スマホ老眼のおさらいをしておきましょう。そもそも老眼とは“近いところが見えにくくなる症状”で、本来は40歳前後から始まります。目に起きる老化現象のひとつといえるでしょう。
 ところが子どもや20~30歳代の若い世代で老眼の症状を訴える人が急増しているのです。その原因を探っていくと、スマホの多用にあることが分かってきました。
 では、なぜスマホを多用すると老眼の症状が起きるのでしょうか? 

あなたの目 健康ですか?/(115)スマホ老眼

ピント調整力の低下

 目にはカメラのレンズに相当する水晶体があり、この水晶体を厚くしたり薄くしたりしてピント調整を行っています。
 加齢とともに水晶体が硬くなり、ピント合わせが難しくなるのが老眼ですが、スマホの画面を長時間凝視(ぎょうし)していると、水晶体は軟らかいのに目のピント調整力が低下してしまい、老眼のような症状を引き起こすのです。
 つまり目の酷使が原因で、スマホ老眼は「調節緊張」とも呼ばれます。

要は見続けないこと

 スマホ老眼を放置しておくとめまいや吐き気、重症になると不眠につながることもあります。また近視の進行を引き起こすので注意が必要です。
 対策はスマホを長時間見続けないことに尽きます。30分くらい見たら視線を遠くにずらすこと、寝る前1時間はスマホを見ないことなどを心がけましょう。

治療が必要なケースも

 スマホやパソコンは便利なものですが、正しくつき合うことが肝要です。症状によっては点眼治療が必要な場合もあります。


あなたの目 健康ですか?/(115)スマホ老眼
あなたの目 健康ですか?/(47)花粉症の初期療法
院長 高橋 義徳
プロフィール

(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。