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女性の美と健康/こむら返り

2017年10月27日
 今回は誰もが1度は経験したことのある「こむら返り」のお話です。

「足がつる」症状

 こむら返りの「こむら」とは「ふくらはぎ」のことで、漢字で書くと「腓」。こむら返りとはふくらはぎに起こる筋痙攣(きんけいれん)の総称で、俗に「足がつる」と形容される症状です。
 余談ですが、関西では「こむら返り」ではなく「こぶら返り」と呼ばれているようです。これには音便の「む」が「ぶ」に転訛(てんか)したという説と、足がつった時のふくらはぎの形がコブラの広がった頚部(けいぶ)に似ているからという説があります。

女性の美と健康/こむら返り

原因は特定されず

 こむら返りは激しい運動の後や睡眠中に起きることが多いとされます。特に睡眠中は眠気が吹き飛ぶほどの激痛に見舞われることもあります。
 成人の3割の人が月に1回以上の発作を訴えているとされますが、その原因はいまだ明らかにされていません。原因は神経ではなく筋肉固有の問題とはされているものの、特定には至っていないのが実情です。

予防法と対処法

 予防法としては、寝る前にアキレス腱をストレッチする、ぬるめのお風呂にゆっくり入る、足首を温める、十分な水分補給をとる――などでしょうか。
 発症した時の対処法としては、膝を伸ばして足のつま先をゆっくり顔の方へ曲げる、壁に足の裏を押し付けてふくらはぎを伸ばす、筋肉をやさしくマッサージする、蒸しタオルなどで温める――などが効果的です。

別の病気のサインかも

 注意が必要なのは、こむら返りの背後に深刻な病気が隠れているケースです。カルシウムやマグネシウムの電解質異常、腎不全(じんふぜん)、甲状腺機能低下症、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)などが心配されます。
 こむら返りがあまりに頻発するようなら、医療機関で精密検査を受けることをお勧めします。


女性の美と健康/こむら返り
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。