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Let's know 脳!/天候と頭痛

2017年10月13日
 今回は天気・天候と頭痛との関係を考察してみましょう。

古来の言い伝えにも

 古来“古傷がうずくと雨が降る”といわれるように、実は天気・天候が人体に様々な変化をもたらすことがあります。現在では天気・天候の変化で何らかの症状が現れるケースを「気象病」と呼ぶようになりました。
 気象病のひとつが頭痛で、当院にも「雨が降ると頭痛がひどくなる」という方が何人もいらっしゃいます。中には「頭痛の状態から目先の天気が予想できる」と豪語(?)する方もおられます。

Let's know 脳!/天候と頭痛

自律神経が関与か

 すべての頭痛が気象病というわけではありませんが、頭痛持ちの人は注意が必要です。その発生メカニズムにはいくつかの説がありますが、代表的なのは自律神経が関係しているという説です。
 一般に雨が降る前は気圧が低下します。頭痛持ちでない人の場合、気圧が下がって痛みを伝える自律神経が刺激されても痛みを感じることはありません。
 ところが頭痛持ちの人の場合は、正常時では認められなかった痛みに対する回路が新たに出現するため、気圧の変化で痛みを感じるようになってしまうというのです。

専用アプリも登場

 対策ですが、天候や気圧は人の手で変えることができない以上、決定的なものはありません。ただ最近は、天候や気圧の変化を予想し頭痛の発症を予測するスマホ用のアプリなども開発されています。
 頭痛持ちの人には、日ごろからこうしたアプリの利用や頭痛ダイアリーを記録することで自分の頭痛の特徴を把握することをお勧めします。

生活リズムをつかむ

 頭痛のきっかけを知ることで生活リズムがつかみやすくなり、頭痛がこじれやすい季節も気楽に乗り切れるようになるはずです。


Let's know 脳!/天候と頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。