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Let's know 脳!/群発頭痛

2017年8月11日
 数ある頭痛のタイプの中で、最も痛みが激しいしいとされるのが「群発頭痛」です。

激しい痛みが特徴

 この名称は群発地震のように、ある期間に集中して発症することから命名されました。
 群発頭痛の特徴は、片目の周りと目の奥がえぐられるような激しい痛みで、発症すると涙、鼻水、鼻づまり、目の充血、まぶたが腫れて垂れ下がるといった症状が現れることがあります。
 発症する時刻がほぼ一定しているのも特徴で、多くが深夜に発症するといわれています。

Let's know 脳!/群発頭痛

女性が増える傾向に

 群発頭痛の患者さんは約1000人に1人。原因はアルコールやタバコが引き金とされ、従来は20~40歳代の男性が多かったのですが、昨今は女性の患者さんが増えています。
 実際、当院でこれまでに群発頭痛と診断した人は男性30人、女性25人と差はなくなっています。

低い認知度

 ただ世間での認知度は低いようで、正しい診断にたどり着くまで時間がかかることが多いのも実情です。頭痛外来での調査報告によると、群発頭痛と診断されるまでには発症から約7年を要し、正しく診断されるまでかかったお医者さんの数は平均4・3人、群発頭痛以外に受けた診断名の数は3・9とか。時には精神的な疾患が疑われ、心療内科などに通院している人もいます。

予防することが1番

 予防としてはアルコールやタバコを控えることが1番。それでも発症した時は薬物療法が有効とされ、片頭痛と同じ「トリプタン系薬剤」を用います。また事前に予防薬を飲んで頭痛の回数を減らしたり、頭痛の強さを和らげたりすることもできます。
 群発頭痛は一度発症してしまうと厄介で、予防に勝る治療法はありません。


Let's know 脳!/群発頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。