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2017 お盆特集

2017年7月28日
 夏といえば「海」「花火」「「祭り」などを連想しがちですが、忘れてならない行事といえば「お盆」。この時期は県外で暮らす人も「実家に帰ってお墓参りを」とこぞって帰省、山形が最もにぎわいをみせるのが毎年恒例の光景。そんなお盆のあれこれ、あなたはご存知ですか?
2017 お盆特集

正式名称

 お盆の正式な名称は「盂欄盆会(うらぼんえ)」。インド・サンスクリット語の「ウラバンナ(逆さにつるす、非常に苦痛)」を音写したもので、転じて苦しんでいる人を救うという意味になりました。

もとは7月盆

 江戸時代までお盆の期間は7月15日前後でした。しかし明治に入って新暦が一般化したことにより8月15日前後に遅らす「月遅れ盆」が定着しました。
 現在山形をはじめ大部分の地域は8月盆ですが、東京や横浜・静岡では7月、沖縄では9月に盆を迎えます。

2017 お盆特集

今年のお墓参りは?

 一般的にお盆と呼ばれる時期は「月遅れ」である8月13~16日の4日間を指します。
 お盆の式次第はイラストの通り。家族みんなでお盆の準備と後片付けに励めば、ご先祖様も私たちの無事な暮らしぶりを知って喜んでくれるでしょう。

2017 お盆特集

ご先祖様のいないお墓にお参り?

 お盆期間中にお墓参りをされる方もいるはず。13~16日の間、ご先祖様が自宅に帰られているとしても、ご先祖様不在のお墓参りにも意味はあるのです。
 実は、お墓というのは悟りの世界を形にした塔とされます。つまり、お墓参りはご先祖さまだけでなく、仏様を拝むためのものなのです。 

2017 お盆特集

お盆豆知識

 亡くなったあと初めて迎えるお盆のことを「初盆(はつぼん)」「新盆(にいぼん)」といいます。
 ただし、亡くなってからお盆の始まり(月遅れ盆なら8月13日)までの期間が49日(七七日忌)を終えていない場合は翌年が初盆になります。
 新盆の場合は、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに新盆用の白提灯を飾ります。白提灯は初めて帰ってくる故人の霊が迷わないための目印となります。

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