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Let's know 脳!/薬剤乱用頭痛

2017年7月14日
 頭痛を改善するために市販の鎮痛薬を常用されている方も多いでしょう。ただ、鎮痛薬の飲みすぎによる「薬物乱用頭痛」には注意が必要です。

薬が逆効果に

 薬物乱用頭痛は、頭痛を改善するどころか、新たな痛みを引き起こすという厄介(やっかい)な病気です。
 最初のうちは効いていた鎮痛薬がだんだん効かなくなり、鎮痛薬を飲む回数が多くなってきている人は特に要注意。頭痛薬を月に10日以上飲んでいる場合は、この薬物乱用頭痛に陥っている可能性があります。

Let's know 脳!/薬剤乱用頭痛

市販薬に要注意

 医師から処方された薬によっても生じることがありますが、特に市販の頭痛薬の多くはカフェインや安定剤の成分が含まれているため、薬物乱用頭痛になりやすいと言われています。
 昨今は医療費抑制のため「セルフメディケーション(自己治療、自主服薬)」が推奨され、今年から優遇税制も導入されましたが、こと頭痛に関しては市販薬に頼りすぎると薬物乱用頭痛という〝落とし穴〟があることをお忘れなく。

頭痛薬以外でも

 また、薬剤乱用頭痛は頭痛を改善するための鎮痛剤を飲んでいる人だけに限った病気ではありません。驚くことに、膝(ひざ)や腰の痛みなど、頭痛とは全く関係ない痛みを改善するための鎮痛剤を飲んでいる人にも起きる病気なのです。
 腰痛や膝痛などは頭痛と同様、頻度の高い病気ですが、このことは意外に知られていないのが実情です。

専門医に相談を

 繰り返しになりますが、大切なのは手に入りやすいからといって安易に薬に頼りすぎないことです。「もしかして薬物乱用頭痛かしら?」と心当たりのある方は、一度専門外来を訪ねてみてはいかがですか。


Let's know 脳!/薬剤乱用頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。