上山城開館35周年記念 企画展「藤井松平氏の系譜」
2017年6月23日
上山城の開館35周年を記念し、同城特別展示室で企画展「上山藩 藤井松平氏の系譜」が開かれている。

藤井松平氏は元禄10年(1697年)に上山藩主となり、明治維新を迎えるまで170余年にわたって上山の地を治めた譜代大名。
同氏は徳川家康の曽祖父から分かれた名門で、上山藩第9代当主・信庸(のぶつね)は幕末から維新にかけての混乱期に徳川家への忠誠を貫き、自ら兵を率いて庄内藩らと江戸の薩摩藩邸を襲撃したほか、戊辰戦争での奮戦ぶりは後世に語り継がれている。
企画展では「松平家系図書」「上山城下絵図」「徳川慶喜公爵受爵記念写真」などの展示に加え、7月6日には月岡ホテルで学習院女子大学の松尾美惠子名誉教授が「大坂加番と上山藩」をテーマに講演する。
8月27日まで。入館料は大人410円、高校・大学生360円、小・中学生50円。「かみのやまウエルカムパスポート」(1000円)を購入すれば斎藤茂吉記念館と蟹仙洞(かいせんどう)にも入館できる。問い合わせは023-673-3660。