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Let's know 脳!/子どもの頭痛

2017年3月10日
 頭痛に悩む子どもが増えています。早い子どもだと、小学生の低学年から頭痛が原因で学校生活に支障をきたしているケースも。特に目立つのが「片頭痛」と「慢性連日性頭痛」です。

圧倒的に多い片頭痛

 圧倒的に多いのは片頭痛です。以前にも紹介しましたが、片頭痛は頭の中の血管が膨張することで生じる頭痛で、大人と違い片側、あるいは両側が締めつけられるような痛みを感じることが多いようです。
 ただ、発作時は強い痛みを感じるものの、普段は元気に生活ができるというのも特徴です。思春期から発症することが多いとされますが、遺伝性が強いことも指摘されており、両親のいずれかが片頭痛持ちだと小学生低学年から発症する子どももいます。

Let's know 脳!/子どもの頭痛

慢性頭痛で不登校にも

 慢性連日性頭痛とは、1日4時間以上の頭痛が1カ月に15日以上あり、その状態が3カ月以上続く場合と定義づけられています。簡単にいえば、2日に1日は頭痛に悩まされているようなケースですね。
 その原因としては、もともと片頭痛を経験していたところ、思春期になって何らかのストレスがかかり、頭痛が慢性化しているものとみられています。
 ある調査では、12~14歳の中学生に多く、女児が男児の2~3倍多いとされています。また慢性連日性頭痛が原因で不登校になる子どもが多いことも報告されています。

ストレスの発見を

 慢性連日性頭痛の治療には「頭痛ダイアリー」が有効とされます。発症期間中の生活を克明に記すことでストレスを見つけることに役立ち、児童カウンセリングなど心理的な治療が必要な場合もあります。
 お子さんの頭痛が気になる方は専門医に相談することもお勧めします。


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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。