徹底して山形に密着したフリーペーパー

永田プロダクツ(酒田市) 社長 永田 則男さん

2017年3月10日
永田 則男(ながた・のりお) 1961年(昭和36年)酒田市生まれ。酒田工業高から東海大工学部に進み、卒業後、NEC山形で2年間の勤務を経て87年に家業の自動車解体業・永田商店へ。永田商店は98年(株)永田プロダクツに組織変更。専務を経て2001年から社長。09年から買い取った低年式車を再生してレンタカーとして貸し出す「リボーン・カーリース」の全国展開に乗り出しているほか、リサイクル業者の全国団体である日本ELVリサイクル機構の副代表理事なども務める。55歳。
永田プロダクツ(酒田市) 社長 永田 則男さん

酒田から山形、仙台、東京へ
 夢を追求する会社でありたい

――自動車リサイクル業界では県内大手とか。

自動車リサイクル大手

 「創業は父が1人で始めた1967年で、ボクが入社した時も社員は3人だけ。転機は全国の同業者で構成するNGPグループに加盟した91年。品質基準を統一することで販路が広がり、それ以降、紆余曲折を経ながらも何とかやっています」
 「仕事は使用済み自動車を買い取って処理するのが基本。以前は鉄などの素材に戻して販売するだけの解体業が主でしたが、現在は使える部品の再利用を目指すリサイクル業にシフトしてます」
 「それでも素材販売の比率はまだまだ高い。過去2年は鉄スクラップ価格が暴落する一方、車の買い取り価格は下がらないから原料高の製品安で〝逆ザヤ〟状態でした」
――なぜ買い取り価格は下がらないんですか?
 「同業者間で奪い合っている面もありますが、自動車の保有台数そのものが減ってるでしょ。それに鉄をあまり使わない軽自動車が増えているから、鉄スクラップの販売に依存せざるを得ない我々は、慢性的に原料不足の状態なわけですよ」

カーリース事業を拡大

――そうした現状を打開するために。
 「買い取った車の中には走行距離が短く、手入れさえすればまだ乗れる車も少なくない。そうした車を有効利用しようと始めたのが『リボーン(生まれ変わる)・カーリース』。いわば新しいリサイクルの形ですね」
 「料金は1カ月1万5000円~と割安に設定してます。学生や単身赴任者、高齢者や運転初心者などが想定しているターゲット。もちろん法人需要もあります」
 「現在の利用台数は本社がある酒田市周辺を中心に160台前後。今後は山形市と、近く営業所を開設する仙台市でのシェア拡大を進め、2年後をメドに400台まで拡大するのが目標です」

課題は人材の確保と育成

――会社としての目標とかは?
 「リサイクルを通じて社会に貢献できる会社になりたいです。そのためにも必要なのは人材。時代的にも業種的にも人材確保には苦労していますが、夢を追求する会社であり続ければ若者の共感も得られるのかなと」
 「それもあって、酒田でこじんまりやってるより山形や仙台、東京に攻めていきたいですね」
――好きだなあ、そういう考え方。

リサイクル業から脱皮を

 「リサイクル業界は今まさに過渡期。単なる循環型社会を目指すのではなく、欧州で叫ばれているように、循環によって経済効果を生み出す『サーキュラーエコノミー』を目指していかないと」