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今季の灯油価格は?

2016年10月28日
 二十四節気の「霜降(そうこう)」も過ぎ、朝晩の冷え込みが厳しくなるこれからの時期、気になるのは灯油価格ですよね。今シーズンはどうなるのかしら?
今季の灯油価格は?

今年の灯油ですけど…。

去年より値下がり

 「現時点で去年より大幅に安いよね。経済産業省の外局である資源エネルギー庁っていうところがガソリンや灯油の価格を定点的にウオッチしてるんだけど、10月17日時点の県内の灯油の配達価格は18リットル当たり1154円で、去年の今ごろと比べ231円安くなってる」

去年より安くなった理由を教えてください。

今季の灯油価格は?

理由は原油安

 「最大の理由は灯油の〝原料〟である原油が値下がりしてたからさ。去年の今ごろの原油は1バレル(約159リットル)当たり45ドルぐらいだったんだけど、その後どんどん値下がりし、今年1月には27ドル台と12年ぶりの安値をつけた」
 「原油の値下がりは需要と供給のバランスが崩れていることが原因。少し前まで原油をじゃんじゃん使ってた中国なんか景気が悪くなってあまり使わなくなったし、ロシアや中東諸国など産油国は好き勝手に生産を続けてた。これじゃあ原油はダブつくよね」

なるほど。

県内も12年ぶり安値

 「こうした原油安が灯油安につながってる。山形市周辺で灯油の配達価格の目安になるのは石油販売会社『ジャオ』と山形市消費者連合会との間で決まる価格で、先月末にホームタンク用が1リットル当たり59円、ポリタンク用が同60円に決まった。去年に比べて14円安く、水準とすれば原油と同様、やっぱり12年ぶりの安値なんだって」

よかった、よかった。

今季の灯油価格は?

期中変更も

 「おっと、喜ぶのはまだ早い。ジャオと消費者連合会との間で決まる価格は来年3月31日まで適用されるんだけど、この間に大きな価格変動があった場合はその都度見直すことになっているんだ」
 「大きな価格変動っていうのは原油価格の上げ下げによってもたらされるケースが多い。去年の場合、最初に灯油価格が決まった後に原油の値下がりが続いた結果、3月31日までに計6回の見直しがあった。どんどん下がっていったんだよ」
 「だけど、諸般の事情で今年は去年とは真逆のパターンになるかもしれないんだよなあ」

エー。

減産の動きも

 「そのあたりの事情を説明すると、あまりに原油が下がりすぎたことから産油国が焦り、9月末にみんなが集まって『生産量を減らそうぜ』ってことになったんだな」
 「生産量が減れば需給のバランスがとれて価格が上昇する可能性が出てくるよね。実際、9月末から価格は徐々に上がってきてるんだ」

そうなんですね。

この先は産油国次第?

 「ただ不透明なところもある。産油国って基本的には仲が悪くて、約束事をあまり守らないというクセがある(苦笑)。9月末に続いて11月末にも話し合いの場を持つことになってるんだけど、そこで『何だよ、お前、生産量減らしてねえじゃねえか!』『お前に言われる筋合いはねーよ!』なんてことになって、生産量がまたぞろ増える可能性もないことはない」

そんな可能性もあるんですね。

今季の灯油価格は?

コストコの動向
 
 「それやこれや考えると、この先の灯油価格は基本的には値上がり傾向、ひょっとすると値下がりする場面があるかも、ってところかな。あと山形市周辺で目が離せないのは上山市のコストコの動向だろう」
 「去年オープンしたコストコのスタンド、相変わらず安いよなあ。25日現在、他のスタンドの灯油価格が50~55円なのに対し、コストコは47円。同業他社がピリピリするのも無理ないよね」