秋の温泉特集
2016年10月28日
秋も深まり肌寒くなってくると、ゆっくりと温泉に浸かって日ごろの疲れを癒したくなるもの。山形はすべての市町村に温泉が湧き出る温泉王国。そんな中から今号では3つの温泉地を紹介、歴史や泉質、観光スポットなどをご案内します。

あつみ温泉
開湯は1000年以上前とされ、歴史があるだけに由来は弘法大師による発見説や、鶴が傷を癒していたとの説など様々。庄内藩主酒井忠勝が入部した際、湯役所が設けられ、近郊の湯治場として栄えてきました。
泉質は無色透明の塩化物泉・硫酸源泉で、湯上り後もポカポカ。お肌をしっとりとし、乾燥を防ぐ効能もあるとか。

温泉街を流れる温海川沿いを中心に旅館が並び、河畔には多数の休憩所が設けられています。3カ所の共同浴場のほか、足湯も3カ所整備されていて、足湯に浸かってのんびり散策が楽しめます。
こうした温泉情緒に加え、あつみ温泉といえば11月末まで開催される朝市。特産の「赤かぶ」など地元の農産品がそこかしこに並び、温泉客が下駄に浴衣姿で行き交うのがこの時期の風物詩になっています。
こうした温泉情緒に加え、あつみ温泉といえば11月末まで開催される朝市。特産の「赤かぶ」など地元の農産品がそこかしこに並び、温泉客が下駄に浴衣姿で行き交うのがこの時期の風物詩になっています。

天童温泉
開湯は1911年と比較的新しく、開湯当時は鎌田温泉と呼ばれていました。交通アクセスがよく、大型ホテルが立地しているのが特徴。
アルカリ泉で肌にやさしい温泉として女性に人気で、毎年開催している「くちびる美人コンテスト」は今や全国区に。
天童といえば将棋の駒の生産量が日本1。それだけに駒をあしらった橋の欄干や詰め将棋の歩道など、凝ったモニュメントが出迎えてくれます。

鳥中華で有名な「水車生そば」などグルメを満喫できるほか、広重美術館、出羽桜美術館などを散策するもよし。

蔵王温泉
開湯は1900年前、吉備多賀由によって発見されたとか。温泉街には、上湯、下湯、川原湯の3カ所に共同浴場、3カ所の足湯、5カ所の日帰り温泉施設があり、手軽に温泉を楽しむことができます。
強い酸性の硫黄泉で皮膚病や胃腸病に効くといわれ、「姫の湯」「美人の湯」の異名も。
この時期の魅力は何といっても紅葉。山一面を覆う〝美しすぎる〟紅葉をご堪能ください。