徹底して山形に密着したフリーペーパー

鶴岡工業高等専門学校 学校長 髙橋 幸司さん

2016年10月14日
髙橋 幸司(たかはし・こうじ) 1952年(昭和27年)盛岡市生まれ。東北大大学院博士課程終了後、東北大工学部助手、講師を経て82年山形大工学部講師、87年助教授。99年から3年間、山形県に出向して科学技術振興室副主幹、研究・技術振興主幹を務め、2002年教授。山大院ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー長、ものづくり技術経営学専攻長、国際事業化研究センター長、東北創生研究所産業構造研究部門長などを経て、16年4月に鶴岡工業高等専門学校長に就任。専門は化学工学。64歳。
鶴岡工業高等専門学校 学校長 髙橋 幸司さん

全国の高専ネットワークを活用
  地元企業と交流し地域貢献を

――11年前に天童荘で徹マンして以来ですよ。
 「あとの2人って?」
――確か、イマイさんとホンマさん。
 「そうだ、そうだ。ホンマさんなんてあれからどんどんエラくなって、今や山形放送の社長だもんなあ」
――幸司先生だって。

10代目、山大出身は初

 「1963年創立の鶴岡高専は全国に51ある国立高専のひとつ。校長はボクが10代目なんだけど、歴代の校長は大半が東京工大の出身で、山大出身は初めてなんだ」
 「打診されたのは3月。山大にも愛着があったし、(工学部がある)米沢に自宅を構えていたので迷いもあったけど、いろいろチャレンジできそうで面白いかなと。この歳になって鶴岡で単身赴任だよ(苦笑)」
――チャレンジって?

研究拠点を目指す

 「全国の高専に個性を持たせるのが国の方針で、鶴岡高専が目指しているのは研究拠点。ただ教員数は約70人。例えば山大工学部だけでも約160人の教員がいるわけで、単独で研究拠点になるのは無理があるよね」
 「でも、全国51高専の教員数を合わせれば約4000人の陣容になる。これを結集すれば凄いパワーになるはずでしょ」
――なるでしょうね。
 「それを実現するための組織として昨年7月、鶴岡高専の中に高専応用科学研究センター(K―ARC)っていうのを設立したんだ。高専のネットワークをフルに活用して文字通り研究拠点を目指していきたい」

時代に適合した教育を

 「あと山大時代から実践してきたことだけど、『象牙の塔』に閉じこもっていてはダメ。地域企業と積極的に交流して、彼らの抱える課題を学生といっしょになって解決していく『社会実装』にも力を入れるつもり」
――いい意味で学者っぽくなくて、フットワーク軽いですもんね。
 「今の時代にマッチした高専教育に目を向けて地域に貢献していければいいよね」
――それでは鶴岡高専のPRをどうぞ。

なぜか出世する卒業生

 「就職率は文句なしで求人倍率は3倍、(2年後の)専攻卒に至っては10倍!就職率だけじゃなく、出世する人材も輩出してるんだよね。地元優良企業のJVCケンウッド山形、庄内ヨロズ、スズモトなんかの社長は卒業生なんだよ」
 「最近まで籍を置いていて言うのもなんだけど、山大工学部出身者ってあんまりエラくならないんだよなあ(苦笑)」
――それ言うとマズいんじゃないですか(苦笑)
 「いいの、いいの。鶴高専出身者がエラくなる理由を解明したいなあ」