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Let's know 脳!/群発頭痛

2016年10月14日
 頭痛にはいくつかの種類がありますが、前回紹介した「偏頭痛」が20~40歳代の女性に多いのに対し、20~40歳代の男性に多いとされるのが「群発頭痛」です。

自殺したいほどの痛み

 聞きなれない病名かも知れませんが、群発地震と同様、ある時期に集中して発生する頭痛が群発頭痛です。いったん痛みだすと毎日のように痛みに襲われ、たいていは1~2カ月間続きます。
 痛み方は耐えられないほどで、よく「目玉がドリルでえぐられるような」「キリで刺されるような」などと形容されます。中には「自殺したほうがマシ」という患者さんもいて、別名”自殺頭痛”とも呼ばれます。

Let's know 脳!/群発頭痛

飲酒・喫煙が原因?

 現段階では発症のメカニズムは明らかにされていませんが、アルコールやタバコのほか、急激な気圧の変化が原因という説もあります。
 痛みがおさまっている期間は何でもないのですが、発作が起こる約5分前に目のかすみ、首の張りといった前兆が起こることがあるとされます。
 また頭痛の最中には目の充血や涙、鼻水などを伴うこともあると指摘されています。

注射や点鼻薬が有効

 治療法ですが、頭痛の発作時に片頭痛と同じ「トリプタン系薬剤」、特に注射や点鼻薬が有効とされます。また頭痛がおきる1~2カ月間の間に予防薬を飲んで頭痛の回数を減らしたり、頭痛の強さを和らげたりすることもできます。

受診のお勧め

 群発頭痛は一度起こってしまうとやっかいで、予防に勝る治療法はありません。毎日続く頭痛がある方、毎年のように季節に頭痛が続き悩んでいる方は病院で受診されることをお勧めします。


Let's know 脳!/群発頭痛
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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。