やまがた秋の風物詩 芋煮シーズン到来!

芋煮にまつわるエトセトラ
山形の秋といえば何と言っても芋煮会。そこで今回は芋煮と芋煮会について調べてみました。

諸説ありますが、最も有力なのが江戸時代、最上川舟運の船頭たちが終点の中山町で始めたという説。もちろん当時は牛肉ではなく、自ら運んできた棒ダラと付近で採れたサトイモを煮込んで食べたとされます。
こうした由来から中山町では「芋煮会発祥の地」を掲げ、9月10日には「第9回元祖芋煮会in中山」が開催されます。
主役はサトイモ
芋煮の主役は牛肉ではなくあくまでサトイモ。サトイモは熱帯アジアが原産で、日本には稲よりも早い縄文時代に伝わったとか。山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることが名前の由来だそうです。
所変われば味変わる
山形県内陸部は牛肉を入れたしょう油味ですが、庄内地方や宮城県、福島県では豚肉を入れた味噌仕立て。福島県でも会津地方は醤油と味噌をブレンドする「豚汁風」。岩手県の三陸沿岸ではジャガイモに豊富な魚介類が入った醤油味、味噌味もあるとか。

日本一の芋煮会フェスティバル
毎年9月に山形市の馬見ヶ崎河川敷で開催されている「日本一の芋煮会フェスティバル」は山形の一大イベントのひとつ。このイベントは、山形商工会議所青年部が平成元年に始めたもので、第28回目となる今年は、9月18日(日)に開催されます。
フェスティバル当日は直径6メートルの大鍋「鍋太郎」にサトイモ3トン、牛肉1.2トン、コンニャク3500枚、ネギ3500本、醤油700リットル、日本酒50升、砂糖200キロ、 水6トンを入れ、薪(ナラ材)で3万食分の芋煮を煮込みます。


サトイモの花が咲いた!
山形市落合町の畑で、通常、本州では開花しないとされているサトイモが黄色の細長い花を咲かせた。栽培している「さとう農園」代表の佐藤卓弥さんも「9年間栽培しているが、花を咲かせたのは初めて」とビックリ。芋煮会以外にも、子孫繁栄の縁起物として正月料理にも用いられるサトイモ。何かいいことが起こる前兆かも?

実りの秋到来!
厳選した地元のおいしい旬の野菜、果物などの品揃えに力を入れています。芋煮の主役の山形産里芋や、大粒種なしブドウのピオーネもおいしい時期です。
グリーンショップはらだ
山口美香さん