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女性の美と健康/更年期障害(3)

2016年8月26日
 更年期障害の原因のもとは、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少することにある、ということはこれまでに何度かお話してきました。

大切なエストロゲン

 更年期に入って卵巣機能が低下するとエストロゲンの分泌は減少しますが、そうした身体的要因以外にも、ストレスなどの精神的要因や、偏食、夜ふかし、冷え、喫煙といった不規則・不摂生な生活習慣もエストロゲンの分泌を減らす要因になります。
 逆に規則正しい食生活や十分な睡眠、適度な運動はエストロゲンの分泌低下を抑制します。

女性の美と健康/更年期障害(3)

高血圧症も誘発

 エストロゲンの分泌減少による更年期障害の症状として、動悸、微熱、生理不順、肩こり、のぼせなど様々なものがありますが、中には重篤なものもあります。その代表例が高血圧症です。
 若い女性の血圧は男性より低いのが一般的ですが、閉経後は急激に上昇します。これはエストロゲンの減少に伴い血流をつかさどる自律神経の働きが乱れるためです。

高脂血症の要因にも

 さらに、重篤な症状としては血中のコレステロールや中性脂肪が増える高脂血症もあります。
 更年期前の女性の場合、エストロゲンが悪玉コレステロールの活動を抑制するのでコレステロールや中性脂肪は高くなりにくいのが一般的ですが、更年期が近づいてエストロゲンの分泌が減るとそうはいきません。

油断は禁物です

 いかがですか?若い時は無縁だった高血圧症や高脂血症も近くに忍び寄ってくるのです。しかも2つは動脈硬化につながりかねず、それが脳・心血管障害を引き起こすリスクもあります。寝たきりになる原因の多くもこれら2つの症状によるものです。
 このように、更年期障害は決してあなどってはならない存在なのです。


女性の美と健康/更年期障害(3)
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
プロフィール
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。