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Let's know 脳!/頭痛薬の飲み過ぎは…

2016年8月12日
 頭痛に悩む人は多く、そのニーズに応えるため薬局には様々な頭痛薬が並んでいます。その頭痛薬、痛みを抑えるどころか、逆に新たな痛みの原因になることがあるのをご存知ですか?――。 

薬物乱用頭痛に

 慢性な頭痛に悩んでいる人は国内で約4000万人、実に日本人の3人に1人とされますが、当初は効いていた頭痛薬がだんだん効かなくなっている人、頭痛薬を飲む回数が月に10日以上という人は要注意です。
 こんな人は薬の飲み過ぎによる頭痛「薬物乱用頭痛」が疑われます。

Let's know 脳!/頭痛薬の飲み過ぎは…

市販薬は要注意

 頭痛発作への不安から薬を予防的に服用するようになり、飲む回数や量も増えていくと、次第に脳は痛みに敏感になっていきます。すると頭痛の回数も増え、薬も効きにくくなるという悪循環が生じてしまいます。
 市販の頭痛薬の多くはカフェインや安定剤の成分が含まれているため、薬物乱用頭痛になりやすいと指摘されています。

具体的な症状は…。

 薬物乱用頭痛の人の症状は(1)月に15日以上頭痛がある(2)朝起きた時から頭痛がする(3)締め付けられるような頭痛や、ズキズキする頭痛がおきる(4)以前に比べ薬が効かなくなってきた⑤頭痛への不安から薬が手放せない――などです。

薬依存の解消を

 治療は今飲んでいる頭痛薬を中止することが最初の一歩です。頭痛の回数を減らす予防薬を使いながら治療することが必要です。
 頭痛薬は本来は痛みを抑えるためのもの。それが新たな頭痛を引き起こしてしまっては本末転倒。痛みのない快適な日常生活を送るためには安易に薬に頼ることなく、薬と賢くつき合っていくことも重要です。


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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。