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第37回全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝 渡邉 東英くん

2016年8月12日
渡邉東英(わたなべ・はるひで) 2004年(平成16年)中山町出身。長崎小2年の時に将棋を覚え、天童市の天童少年少女将棋教室に毎週通うようになる。同小6年までに県小学生将棋名人戦3連覇、県小学生倉敷王将戦2連覇、テーブルマークこども大会優勝と頭角を現し、4日、将棋の中学生日本1を決める第37回全国中学生選抜将棋選手権大会で県勢初の優勝を果たす。12歳。
第37回全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝 渡邉 東英くん

将来の目標は無論プロ棋士
 当面、他に興味はありません

――県勢では過去、プロ棋士の阿部健治郎七段が酒田三中1年だった2001年に準優勝したのが最高だったとか。

その瞬間「信じられず」

 「先月、中学生になって初の全国大会(中学生将棋名人戦)で3位に入れたので、優勝も夢じゃないかなとは思ってました。今大会は地元開催ということもあり、頑張ろうと決めてました」
 「決勝戦は大変な勝負になり、勝った瞬間は信じられなかったけど、ホッとしたっていうか」

将棋漬けの毎日

――将棋を始めたのは?
 「小学2年の時、『テレビゲームをさせたくないから』とお父さんがマグネット式の将棋セットを買ってくれたことがきっかけでした」
 「面白さにハマって将棋教室に通うようになり、あとは図書館で将棋の本を借りて『棋譜(きふ)並べ』をしたり、戦い方の研究をしたり」
――それで小学生として頭角を現して。中学校ではどんな生活を?
 「教室はそのまま通ってます。学校から帰るとまず宿題を終わして、あとはずっと将棋ですね」
――成績も優秀なんじゃないの?
 「ぜんぜん。1学期が終わって初めてもらった通信簿も普通で(笑)」
――将棋が強いんだから頭脳は凄いんだよ。
 「数学は5でしたね」
――亡くなった永世棋聖(せいえいきせい)の米長邦夫サンも「兄3人は頭が悪いから東大に行った」って名言を残してるし。
 「お父さんからは『今は将棋が大事だから勉強の成績は気にするな』って言われてます(笑)」

スマホゲームは無縁

――さっきゲームの話が出たけど、スマホとか持ってないの?
 「持ってません。回りの友達の半分近くはケータイを持ってて、ゲームとかメールとかしてますけど、ボクはまったく」
――ポケモンGOが流行ってるみたいだけど。
 「ああ、みんなやってます(笑)。でもボクは将棋の方が楽しい」
――さて、全国最強の中学生になりました!
 「当面は(プロへの登竜門の)奨励会試験に受かることが目標です。去年は落ちているので、今年は何としても」
――それに受かると?
 「月2回、東京の将棋会館に通って、プロを目指していま以上に将棋漬けの毎日になりますね」
――いろんな可能性が広がってると思うんだけど、将来はやっぱりプロ棋士?

羽生先生に憧れ

 「ボクはもう決めてますから。目標のプロ棋士ですか?やっぱり羽生善治先生ですね。もちろん強いってこともあるけど、行動も模範的っていうか、人間としても憧れています」