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Let's know 脳!/子どもの頭痛

2016年7月8日
 ひと昔前、子どもが頭痛を訴える時といえば体育の授業前や、マラソンや水泳といった苦手な学校行事の前などが多く、とかく仮病扱いをされたものでした。ところが現在は違います。

5人に1人が頭痛持ち

 最近、頭痛で外来を受診される子どもがめっきり増えているのです。ある調査によれば、子どもの5人に1人は頭痛持ちだとか。早いケースだと幼稚園に通うころから頭痛持ちの子もいます。
 子どもの頭痛の原因としてまず考えなければならないのは二次性頭痛、つまり脳の病気からくる頭痛です。脳腫瘍やもやもや病などは子どもにも多い病気で、磁気共鳴画像化装置(MRI)で確認することが必要です。

Let's know 脳!/子どもの頭痛

不登校になるケースも

 MRIで異常がない場合は、片頭痛や緊張型頭痛が疑われます。これらは初期の段階では寝込むほど頭が痛くなることもありますが、そうでない時は普通に生活できます。
 それが徐々に頻度が増えてきたり、頭痛がひどくなったりすると学校生活にも支障が出てきます。最近では頭痛が続いて学校に行けなくなる子どもも多くなってきていて、保健室の先生たちを悩ませているようです。 

まずは病院で検査を

 子どもが頭痛を訴える時はSOSを発しているのです。勝手に判断せず、まずは病院で検査を受けることをお勧めします。その病院が「ただの頭痛」「単なる頭痛」といった説明しかしてくれない場合は、キチンとした診断ができていない可能性もあります。

予防薬もあります

 大切なことは、お子さんに合った治療を一緒に考えてくれる病院を探す事です。頭痛自体をおこさないようにする治療(頭痛の予防薬)もありますので。


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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。