みんな大好き サクランボ

今年もサクランボの季節がやってきました!山形が1年で最も輝き、全国の注目が集まる時期ですよね。
正式名称「西洋実桜」
そもそもサクランボとは、バラ科サクラ属の果樹「オウトウ(桜桃)」から摘まれた果実のこと。その歴史は古く、ヨーロッパでは紀元前から食べられていたとか。そのためか、正式な名称は「西洋実桜(せいようみざくら)」というそうです。

山形が全国の7割
サクランボが初めて日本に持ち込まれたのは1868年(明治元年)で、山形には76年に伝わりました。山形の激しい寒暖差や、美しい水と空気はサクランボにとって快適だったらしく、またたく間に山形での生産量は全国1位に。
自然環境以外にも、真面目で勤勉な山形人気質が「サクランボ王国」に押し上げた要因だったことは言うまでもないでしょう。
ちなみに、山形における2015年産の収穫量は1万3200トンで全国シェアの約7割を占めています。
6月下旬に最盛期
5月25日に「県さくらんぼ作柄調査委員会」が発表した調査結果によると、16年産の予想収穫量は1万4200トンと前年比8%増、平年比では5%増の「やや多い」が見込まれています。
6月6日に県が発表した16年産の生育状況は前年並みで、主力品種「佐藤錦」の収穫は6月13日ごろから始まり、6月18~22日ごろに最盛期を迎える見込みです。

求ム!収穫助っ人
サクランボの収穫はこれから本格化しますが、悩みのタネは生産現場での人手不足。そのため村山市が今年も県内外から「さくらんぼサポーター」を募集しているほか、JA山形中央会は今年からネットを活用して全国から働き手を募集するなど、あの手この手。
まつわる曲も多数
サクランボをイメージした曲もたくさんありますよね。すぐに思いつくところではスピッツの「チェリー」、大塚愛の「さくらんぼ」、YUIの「CHE・R・RY」などなど。いずれも誰もが1度は耳にしたはずで、青春時代の思い出の曲になっている人も多いことでしょう。
サクランボに関するこれらの曲に共通しているのは、淡い恋心がうたわれているところ。聴いていると、思わず胸がキュンとしてくるから不思議です。

サクランボ酒をつくろう
この季節、親戚やご近所さんからサクランボが大量に届くという人も多いはず。ただ、サクランボは鮮度劣化が早く、冷蔵保存しても2~3日程度しか持たないのが悩ましいところ。
そこで挑戦してみたいのがサクランボ酒づくり。つくり方は簡単。1キロ分を洗って水分をふき取り、氷砂糖150グラムとホワイトリカー1・8リットルとともにビンに入れ、数カ月おけば出来上がり。
冷やして飲めばさわやかな清涼感が広がります。夏バテになりがちなこれからの季節、食欲増進の効果もあるのだとか。

日本一さくらんぼ祭り 18日(土)・19日(日)開催
6月18日(土)と19日(日)の両日、山形市の文翔館前と山形市七日町大通りを会場に「第5回日本一さくらんぼ祭り」が開催されます。
両日とも「日本一巨大な流しさくらんぼ」や、先着で清涼サクランボがプレゼントされる「日本一おいしい山形のさくらんぼすこだま振る舞い」など、サクランボにちなんだ多彩なイベントが繰り広げられます。
18日は県庁から文翔館と東北電力まで、19日は県庁から文翔館まで無料シャトルバスが運行されます。