徹底して山形に密着したフリーペーパー

マックスバリュ東北(秋田市)社長 佐々木智佳子 さん

2016年6月10日
佐々木智佳子(ささき・ちかこ) 1959年(昭和34年)新庄市生まれ。地元の県立高校を卒業後、78年に酒田市に本社を置く西奥羽ジャスコ(現マックスバリュ東北)へ。新庄店店長、商品本部山形商品部長、営業本部長、取締役商品本部長などを経て5月20日から現職。56歳。マックスバリュ東北は山形、青森、岩手、秋田で全95店を展開、年商は1000億円超。
マックスバリュ東北(秋田市)社長 佐々木智佳子 さん

女手ひとつ 子育てと仕事
  母親目線の店づくり目指す

――来し方を振り返っていただけますか。

29歳で店長に

 「大工の1人娘として新庄で生まれ育ちました。高校では生徒会の副会長をやり、進学もするつもりでしたが、実家が火事に。少しでも家計の助けになればと就職の道を選びました」
 「西奥羽ジャスコは新庄のほか県内12店を構え、それは活気がありました。女性に求められたのはレジの仕事でしたが、『ここで1番になる!』と決め、懸命に勉強して1年目に売り場主任に。周囲からは『尖がった女』と煙たがれましたけど(苦笑)」
 「働きながら24歳で結婚、翌年に男の子を産みましたが、その翌年に離婚。両親と同居していたので育児は助かりましたが、女手ひとつで子どもを育てていくにはどうすればいいのか悩んだ末、店長を目指すグループの研修を受けたんですね」
 「研修を終えた直後、29歳の時に店長に。男尊女卑の考え方が強い時代で、『なんだ、ここはおなごの店長か!』なんて言葉も浴びながら」

独裁みんなの力で

――だけど、そこで業績を上げられて。
 「いくつかの店で店長をやりましたが、すべて(業績は)上げました。店長の任期ってだいたい3年でしょ。普通は計画的に業績を上げていくものですが、私は最初からハイペースでした」
――転機もあったとか。
 「2002年にオープンした新店の店長を任された43歳の時。大雪に見舞われて開業から業績が上がらない。悩んでいると、店員の間から『みんなで頑張ろう』というムードが盛り上がって」
 「あれが私の転機。それまでは『私についてくればいいのよ!』という考え方でしたが、あの時からトップダウンではなく、みんなの力を押し上げていくボトムアップが大事だと痛感するようになりました」

「ビックリでした」

――でも社長にまで登り詰めるとは。
 「女性の社長なんて合併、合併で1998年にマックスバリュ東北が誕生して以来初めて。言われた時?ビックリしましたよ、それは(笑)」
――どんなマックスバリュを目指しますか? 
 「大切なのは地域に密着した店づくり。子育てしながら仕事を続けてきた経験を生かし、キメ細やかなサービスと品ぞろえの充実に努めたいと思ってます」

突っ走る性格

――働く女性にメッセージなどがあれば。
 「しっかりとした目標を持つことが大事でしょうね。『私はこれがやりたい』『これをやらせて欲しい』という強い意志があれば必ず道は開けます」