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Let's know 脳!/頭痛の話

2016年6月10日
 頭痛を訴えて病院の門を叩かれる患者さんは多く、15歳以上の日本人のうち4人に1人は「頭痛もち」とされます。3000万人以上が頭痛で悩んでいらっしゃる計算ですね。

古来、悩みの種の頭痛

 頭痛の原因の多くは現代社会が抱える「ストレス」にあるとされますが、頭痛は現代人特有の病気ではなく、記録によれば古代から人類は頭痛に悩まされてきました。古くは後白河法皇から、近年ではゴッホや芥川龍之介など、多くの有名人も日々頭痛に悩んでいたことが知られています。

Let's know 脳!/頭痛の話

3種類に分類

 さて、日常的で命に別状のない頭痛は「慢性頭痛」とされ、これには「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3種があります。
 3種は原因や対処法が異なり、自分がどのタイプなのかを見極めることが大切です。思い込みで間違った対処をすると症状が改善しないばかりか、かえって悪化させてしまうこともあります。

病院で受診するメリット

 頭痛に関して病院の存在価値はここにあります。(1)頭痛のタイプを正確に診断し、タイプに応じて適切に対処する(2)頭痛を和らげる(3)くも膜下出血や脳出血などの命の危険につながる頭痛を発見する――といったメリットがあります。

治療薬も進歩

 医療技術の進歩により、現在では頭痛が生じた際に痛みを改善する治療薬だけでなく、頭痛自体をおこさないようにする予防薬も開発され、4~5年前ではコントロールできなかった頭痛にも対処できるようになっています。
 頭痛で寝込みがちな方、絶えず頭痛がある方、いつもと違う痛みが起こったりした方は早めに専門医に相談してみることをお勧めします。


Let's know 脳!/頭痛の話
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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。