オールドネイビー日本撤退/イオンモールに動揺
2016年5月27日
米衣料品大手ギャップが2017年1月末までに日本にあるカジュアル衣料「オールドネイビー」の全53店を閉鎖すると発表したことを受け、東北唯一の店舗があるイオンモール天童では動揺が広がっている。

オールドネイビーは山形初進出のカジュアル衣料「へネス・アンド・マウリッツ(H&M)」と並び、14年3月にオープンしたイオンモール天童の核テナントのひとつ。東北では唯一の店舗だけに仙台圏からも客を集め、売り上げは順調に推移していた模様。それだけに関係者の間では「寝耳に水」と戸惑いを隠せない。
23日に店頭を訪れた消費者の多くも「(閉鎖は)全国ニュースで知ってビックリ。手ごろな価格で買いやすかったのに…」(天童市、20代女性)、「米国っぽい雰囲気が好きでしたが、残念ですね」(東根市、30代男性)と閉鎖を惜しむ。
デザイン性と低価格が特徴のファストファッションの分野でギャップは世界3位。日本では1995年の「ギャップ」、05年の「バナナリパブリック」に続き、12年に満を持してオールドネイビーを投入した経緯がある。
ただオールドネイビーが得意とする低価格帯はユニクロやジーユー、しまむらなどとの競争が激しく、日本市場全体では苦戦を強いられていた模様。