徹底して山形に密着したフリーペーパー

ばんこう花(山形市)店主 山川 恒一さん

2016年3月25日
山川 恒一(やまかわ・こういち) 1954年(昭和29年)山形市生まれ。日大山形高から日大法学部に進み、同大卒業後、西友ストアー(現在の西友)入社。82年に帰郷して東原町で開業した「ばんこう花」は当初、ハンバーグやスパゲティ中心のメニューだったが、カレーの美味しさが口コミで広がり次第にカレー専門店に。一方で吟醸酒の奥深い世界に「ハマり」、仕事の合間をぬって全国の蔵元を廻る。夜の「ばんこう花」では各地から直接取り寄せた逸品の吟醸酒も提供している。61歳。
ばんこう花(山形市)店主 山川 恒一さん

ご心配をおかけしましたが
  4月以降も営業は継続します

――ボクは13年前に山形に最初に来た時からここのカレーのファンで。
 「有難うございます」
――それが、知らないうちに山川さんも「ばんこう花」も全国区に!

BS全国放送に出演

 「放送作家で東北芸工大の教授も務める小山薫堂(こやまくんどう)さんと知り合いになり、BSフジのバラエティー番組『小山薫堂 東京会議』に3年前から出演させていただくようになったんですよ」
 「僕の役回りは『究極の日本酒づくり』。蔵元さんにお願いして、酒米や精米歩合、酵母も指定して…。それで出来あがった吟醸酒が『雪姫』と『六三四(ムサシ)』。この2つを海外でも売り込むために番組でイタリアのミラノにも行ってきました」
――大変なことになってたんですねえ。
 「この番組、山形の人はあんまり見てないみたいなのね(苦笑)。だけどBSっていちおう全国放送だから、県外のあちこちからお客さんが来るようになって、『一緒に写真撮らせて下さい』とかお願いされたり」 

「閉店も考えていた」

――その流れからなのか、つい最近「ばんこう花」が3月で閉店すると人づてに聞いて、ボクはもう天地がひっくり返るぐらいビックリして…。
 「実は小山さんが社長に就任した京都の老舗(しにせ)料亭『下鴨茶寮(しもがもさりょう)』が東京の数寄屋橋に出店することになり、そこで提供する日本酒の担当を任されることになったんですね。これはチャンスだと思って、2月の時点ではばんこう花を閉じて東京に行くつもりだった」
――ヒエー!
 「でもその話がすぐに広まり、地元のファンから『行かないでくれ』っていう声が殺到して」

ファンに引き止められ

――ファンって、カレーの?日本酒の?
 「カレーの方かな」
――そうでしょう、そうでしょう。
 「あまりに反響が凄かったもんだから、小山さんとも相談し、東京で下鴨茶寮をお手伝いするのは金曜日だけということを3月7日に決めました。だから4月以降も月曜から木曜、それと場合によって土曜はこれまで通り営業します。ご心配をおかけしました」
――まったく人騒がせだよなあ(苦笑)
 「スミマセン。生来『凝(こ)り性』で、ひとつのことに集中しようとすると他が見えなくなって」

能書きがクドい?

――カレーファンのボク的には、あんまり日本酒に凝ってもらいたくないんですけど…。
 「……」
――だって山川さん、日本酒を語り出すと能書きがクドくて(苦笑)