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Let's know 脳!/脳卒中

2015年11月27日
 2013年に厚生労働省が公表した国民生活基礎調査によれば、介護保険利用者のうち「介護が必要になった要因」を調べると、2位はこれまでにも何度か取り上げた「認知症」、1位は「脳卒中」でした。

「要介護」の原因1位

 脳卒中にはいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」「くも膜下出血」に分けられます。
 いずれもひとたび発症すれば様々な後遺症が残るため、発症する前に予防することが肝要です。

Let's know 脳!/脳卒中

MRIで検査を

 脳卒中を予防するうえで欠かせないのが磁気共鳴画像装置(MRI)を使った検査です。
 MRI検査では、脳出血につながりかねない「微小脳出血」などいくつかのチェック項目がありますが、最も重要視されているのが「無症候性脳梗塞」の有無です。

無症候性脳梗塞

 無症候性脳梗塞がある人は、ない人に比べ脳梗塞になる危険性が約4倍に達することが分かってきました。
 また死亡率、うつ病、肺炎、認知症などの危険性が高くなることも明らかになっています。

高血圧との関連性

 脳卒中の前段である無症候性脳梗塞の原因として、最も関連が深いのは高血圧だとされます。その他の原因とされるのが高脂血症、糖尿病など。
 逆に言えば、無症候性脳梗塞を予防するためには高血圧や高脂血症、糖尿病をコントロールすることが必要です。

検査・対策を早めに

 健康寿命を延ばすうえでも重要な脳。こまめな検査で状態を気にかけ、異常があれば早めに対策を講じることが何より大切です。


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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。