宮脇書店 アズ七日町から撤退/15日「契約期間満了で」
2015年11月13日
山形市七日町の再開発ビル「アズ七日町」から大手書籍チェーンの宮脇書店(高松市)が15日の営業を最後に撤退する。宮脇書店は県内最大の書店として2008年にオープン、中心街活性化の期待を担ったが、売り上げは目標に届かなかった模様で、契約期間満了に伴い七日町から姿を消すことになった。

宮脇書店は「本なら何でもそろう」をキャッチフレーズに北海道から沖縄まで全国最大の店舗網を持つ書籍チェーン。山形店のオープン当初はフランチャイジーのティーワイ開発(山形市)が運営にあたり、アズの2階全フロアと3階フロア半分の計1980平方メートルで営業を始めた。
書店の売り場面積としては県内最大で、七日町通りを挟んだ地場の八文字屋(山形市)との相乗効果が期待されていた。

だが中心街からの客足の流出などで売り上げは伸び悩み、12年9月にはテーワイ開発が運営を宮脇に返上。宮脇は売り場を2階フロアだけに縮小して営業を継続してきたが、アズとの契約期間が満了を迎えるのを機に撤退を決めたという。
アズは1~3階が専門店街、4~8階が山形市中央公民館が入居する複合ビル。運営する七日町再開発ビルによれば後継テナントは未定で、6月に仙台市の百貨店・藤崎が入居した1階を除き、2~3階はほぼ空洞化してしまうという。