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Let's know 脳!/認知症状予防には

2015年9月25日
 認知症の代表がアルツハイマー病。その原因は「アミロイドβ」という異常なたんぱく質が脳内に広がることにあり、アミロイドβが発生するのは早い人で40歳代からということが分かってきました。

アミロイドβ

 そこまでは分かっても、アミロイドβを除去する根治薬はまだ開発されていません。アルツハイマー病の治療には4種類の薬が公的保険で認められていますが、いずれの薬も進行を遅らせることはできても、根本的に治すことができないのが現状です。

Let's know 脳!/認知症状予防には

発生を予防するには

 ではアミロイドβの発生を防ぎ、アルツハイマー病にならない方法はあるのでしょうか?
 残念ながら絶対的な方法はありません。ただ最近の研究から「どうすればなりにくいか」ということも少しずつ分かってきました。以下に列挙します。

食事や運動

 (1)バランスのとれた食事。野菜の摂取を心がけ、肉よりも青魚を(2)人とのコミュニケーション。会話や共通の趣味を楽しみましょう(3)散歩など毎日の運動。計算や1人しりとりなどを組み合わせると効果的です(4)生活習慣病の予防。高血圧や糖尿病、肥満などは認知症リスクを高めます。

40歳を過ぎたら…。

 自分が将来がんになるかもしれないと考える人は多いのですが、認知症になるかもしれないと思う人は以外に少ないもの。生活習慣病を指摘されても治療せず、放置する人が大勢いらっしゃいます。
 冒頭で紹介したように、アミロイドβが発生するのは40歳代から。40歳を過ぎ、生活習慣病がある方、家族に認知症患者がいらっしゃる方は脳ドックの受診をお勧めします。


Let's know 脳!/認知症状予防には
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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。脳卒中専門医。