徹底して山形に密着したフリーペーパー

高橋フルーツランド 専務 高橋 利洋さん

2015年8月14日
高橋 利洋(たかはし・としひろ) 1983年(昭和58年)上山市生まれ。山形学院高卒業後、祖父が83年に興した観光果樹園「高橋フルーツランド」へ。本業のかたわら、2007年に奥さんと2人で農園内に開業したカフェ「HATAKE Cafe」が評判を呼び、今では行列もできる人気店に。今年5月には県の経営革新計画の承認を得て上山市金瓶の農産物直売所・ファーマーズマーケットトマト上山店の敷地内に2号店をオープンした。32歳。
高橋フルーツランド 専務 高橋 利洋さん

果物の美味しさを広くPR
  それが6次産業化につながる

――観光果樹園って最近どうなんですか?

逆風の観光果樹園

 「去年はデスティネーションキャンペーンや東北六魂祭などで比較的盛況でしたが、トレンド的には逆風です。原発事故や蔵王山の噴火騒ぎもあり、首都圏などからの客足は全盛期に比べれば大幅減。特にバスツアーが壊滅的で…」
――あれ、バスのグルメツアーって人気だって聞いてるけど。
 「燃料費が倍以上になった影響で、首都圏発だとせいぜい山梨までですね。あと今年は北陸新幹線の開業に沸く金沢方面にもバスツアーは流れてるようです」
――そうなんだあ。
 「ただ、観光果樹園の中でもうちは後発で規模も小さく、バスツアーの団体客はもともと少なかった。大手が敬遠しがちな個人や地元のお客さんに支えられていたので落ち込みはさほどでもなく、新しい取り組みにもチャレンジしやすい環境にはあったですね」
――その新しい取り組みのカフェが好調とか。

カフェが人気を呼び

 「8年前に夫婦2人で始めた当初はノウハウもなく、客はサッパリ。ただ自家製の果実をふんだんに使ったパフェにはこだわり続けました」
 「そのこだわりのパフェが口コミで広がって徐々に人気になり、ランチの提供も始めた3年前から経営もなんとか軌道に乗るようにって」
 「カフェをやるようになって良かったのは若いお客さんが増えたことと、お客さんの観光果樹園での滞在時間が長くなったこと。滞在時間が長くなれば客単価も上がりますから」
 「山形はフルーツ王国といいながら、実は地元の人は意外に果物を食べないんですよ(苦笑)」
――エ~、そうなの?

地元にこそ果物を

 「それには農家や販売業者にも問題があって、とにかく県外に高く売ろうとするから。だから地元の人が病院にお見舞いに行く時も果実じゃなくてお菓子とか(苦笑)」
 「そんな風潮や習慣をカフェなどの展開を通じて打破していければと思います」
――多店舗化の計画とかあるのかしら。
 「というより、カフェを併設した本格的な果実店を出したいんですよ」

業界を変えたい

――東京の高野フルーツパーラーとか、千疋屋みたいな?
 「そうですね。仙台には『いたがき』とかありますが、山形にはその種の店がないですから。6次産業化を進めていくためにもボクらの世代が業界を変えていかないと」
――若いのにちゃんと考えてるんだね。