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Let's know 脳!/認知症

2015年7月24日
 ひところ「ドラえもん」の声で知られる声優大山のぶ代さんが認知症を患(わずら)っていることが話題になりましたが、そもそも認知症とはどういう病気なのでしょうか?

生活に支障が出る症状

 認知症とは特別の病気を指すのではなく、脳が変性することで記憶や知能などに障害が起こり、生活に支障が出てしまう症状一般を指します。
 脳は私たちのあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。脳が正しく機能しなければ、精神活動も身体活動もスムーズには運ばなくなるのです。

Let's know 脳!/認知症

大別すると2つ

 認知症は脳の変性パターンにより2つに大別されます。最も多いのは脳の神経細胞がゆっくり死んでいく「アルツハイマー型認知症」です。
 次に多いのが脳梗塞(こうそく)や脳出血、脳動脈硬化などにより神経細胞の働きが低下、もしくは細胞が死んでしまう「脳血管性認知症」です。 

65歳の4人に1人!

 現在、認知症患者は全国で約440万人、認知症予備軍も約400万人いると推計されています。65歳以上の4人に1人の割合で、10年後の2015年に認知症患者は730万人まで増加するといわれています。

物忘れとの違い

 加齢による物忘れと認知症の違いですが、前者は①一部を忘れる②物忘れの進行が遅い③物忘れを自覚している④生活に支障がない――といった場合が一般的です。
 これに対し後者は①全部を忘れる②進行が早い③物忘れを自覚していない④生活に支障がある――というのが特徴です。
 ただ認知症の初期には物忘れを自覚しているケースもありますので、不安な方は頭部CTやMRI、血液検査を受けることをお勧めします。


Let's know 脳!/認知症
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嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)1977年鶴岡市生まれ。2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て15年嶋北内科・脳神経外科クリニック開業。山大医学会学術賞、日本脳神経外科学会学術総会会長賞、日本脳腫瘍学会学会賞など受賞。脳神経外科学会専門医。